「市川の空気を調べる会」のご紹介

生い立ち

市川は児童の喘息有症率が、県内でもまた全国的にも極めて高い地域であることから、1992年に千葉県高等学校教職員組合市川支部の教職員が中心となって、市民協力者とともに、喘息の原因物質と考えられる二酸化窒素(NO)の測定を始めました。以来毎年市内全域の測定を続けています。

どういうことをしているの?

プラスチックカプセルで作られた天谷式NO簡易測定器を用いて、毎年2回、環境月間の6月と大気汚染が最も高くなる12月に、24時間の測定をします。会員と測定協力者約100人が、自宅やその周辺の、市内全域約450ヶ所と一部周辺幹線道路を測っています。カプセルの作成から結果を出すまで全て会員が行っています。

空気の汚れをどのように測るの?

作成したカプセルを、測定の数日前に測定者にお渡しします。測定者は測定日時(6月と12月の第1木曜日午後6時からの24時間と決めています)に、測定する場所の地上1.5mのところに、蓋を外してカプセルをガムテープで固定します。翌日の同時刻に、カプセルを回収し直ちに蓋をして、当会或いは地域の世話人に渡します。後日一斉に、集まったカプセルのNO量を測ります。この方法は、NO2の濃度に応じて色の濃くなる試薬をカプセルに入れて、その濃さを分光光度計で測ってNOの量を求め、これを後述する換算式で空気中のNO2濃度に換算します。この結果はその後速報値として測定者にお知らせします。年に1回開く測定報告会では、6月と12月の測定結果をまとめて報告し、この「年度測定報告書」は会員と測定協力者全員にお渡しし、市川市環境保全課に報告し、市中央図書館で閲覧に供しています。

簡易測定法で正確に空気中のNO2濃度を測れるの?

簡易測定法では、24時間にカプセル内に入ったNOの量(μg)を測りますが、これを大気汚染測定局で測っている空気中NO濃度(ppm)に換算しなければなりません。このためにカプセルを10局以上の測定局に取付けて、カプセルのμgと測定局のppmの関係式(相関直線式)を求め、この式でカプセル捕集量を大気中濃度に換算しています。

カプセルも測定局も共にフィルターを通した空気を測っているため、両者の相関関係は良く)、簡易測定器による測定値は、高い精度で測定地の大気中NO2濃度を表していることとなり、市川市や松戸市の環境担当部署からも評価されています。

*)両者の相関係数rは常に0.95前後です。両者が完全な直線関係ならr=1ですが、0.95はかなり良い直線関係を示しており、当会の測定値はかなり正確に測定局測定法の値に変換されていることを示しています。

以上

市川の空気を調べる会

会員(賛助会員)募集中

当会は、主に自動車の排気から生じる二酸化窒素(NO2)を測定して、市川市内全域の車排ガス汚染を観測しています。測り方は簡単です。

ご自分の毎日吸う空気や気になる場所の空気を測ってみませんか。

測定日時:毎年2回、6月と12月の第1木曜午後6時又は4時からの24時間

測定方法:お渡しするカプセルの蓋を取って測定場所にガムテープで貼り付けて放置し、24時間後                     に回収して蓋をし、「調べる会」にお渡しください。

測定原理:上記の通りです。

特 典:測定を希望する場所(屋外)の数だけカプセルをお渡しします(1ヶ所2本、測定場所は当会とご相談ください)。測定したNO濃度は、速報或いはこの年度報告書によって知ることが出来ます。年度報告書では市川全域の汚染の状況を知ることも出来ます。

入会の方法:下記にご連絡いただくか、郵便局で会費を払い込んでください。

口座番号;00130-4-260069

加入者名;市川の空気を調べる会

年会費;会員 2,000円、賛助会員 1,000円

連絡先:鈴木 一義    市川市国府台3-11-2  TEL&FAX;047-373-8369

E-mail:kazu38yoshi@eos.ocn.ne.jp

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